土地を構成する土の種類

日本の土は火山に影響されている
日本は火山国と呼ばれるほど火山が多く存在する地域です。火山は噴火の際に溶岩や火山灰を周囲に撒き散らし、それらが土壌を形成します。日本の土壌を形成する土は火山に影響されていると言っても過言ではありません。中でも黒ボク土は地表に露出している土の中では最多とされている土です。黒ボク土は火山灰に由来する土で、多量の有機物を含むと共に高い透水性があります。土の中でも軽量で柔らかいことから畑作に適している一方、建物の地盤には不向きです。黒ボク土の下に位置することが多い赤土も火山灰が由来の土です。黒ボク土よりも有機物の含有量が少ない他、やや固い特徴があります。土地の造成には不可欠とされている土ですが、水を含むと軟弱化するので乾燥させる必要があります。
すべてが有益な土とは限らない
ひと口に土と言ってもその種類は様々ですが、そのすべてが有益な物とは限りません。特に建物を作ったり駐車場として使う目的がある土地には不向きな性質の土もあります。日本の土壌に多く含まれている粘土は名前の通り、強い粘り気を持つ土です。水を通しにくいので田畑の造成に活用されていますが、その一方で大量の水を含むことから地盤を軟弱にする点が問題視されます。液状化現象の原因でもあるので場合によっては大掛かりな土の入れ替え工事が必要になります。砂や小石の混合物である砂利は厳密には土とは別物ですが、土に混在していることが多いので土壌を形成する土の一種として扱われます。非常に軽量で土中に微小なすき間を無数に形成する特徴があるため、粘土と同様に地盤の軟弱化を引き起こす土です。